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埋伏過剰(まいふくかじょうし) 前歯が開いているのですが その5

2016/06/16

こんにちは!あおば歯科クリニックの院長昆敏明です。

上の歯が開いている だけで第5弾ですか!?

長い間歯科医をやっているといろんなケースに遭遇します。

人の体のことなので教科書に載っていないこともたくさんありその都度的確な診断能力と技術が求められます。

過剰歯の手術なども行っているのですか?

というご質問がきています。

手術の際、時間の余裕(スタッフも含め)があれば写真を撮るようにはしています。

ですがちょっと怖い写真になってしまい一般には公開できないようです。

ですから術中の写真はご勘弁ください。

 

過剰歯を摘出する際、問題になるのが、唇側から(唇の表から)アプローチするか舌側から(口の裏側から)アプローチするかが大きな判断になります。

CTを導入する前はこの診断に特殊な撮影をして判断していたのですが、CT導入後はより正確に診断できるようになりました。

 

12062016_174814

 

やはり上の前歯が開いていますね。右の歯の根元に過剰歯が見えます。

CT写真を見てみましょう。

 

石丸ct

4枚写真が並んでいます。右上の写真を見てください。

永久歯の裏側に過剰歯が存在しているのがわかります。

手術は前歯の裏側からアプローチすれば良いことがわかります。

 

12062016_174755

摘出した過剰歯です。手術は45分ほどで終了しました。

 

12062016_174735

 

術後です。

上の前歯が閉じたのがわかります。

このようなケースでもCTは大変有効なことがわかります。

ちなみにこのようにインプラントではない、純粋な治療にCTを撮影する場合は保険で撮影することが認められています。

この男の子のケースもCT撮影は保険で行っています。

保険の場合、3割負担の患者様で3510円です。

約3500円で安全が買えるなら非常に有効だと思います。

 

つづく