唾石症(だせきしょう) お口の粘膜の病気 その6
こんにちは!あおば歯科クリニックの院長昆敏明です。
舌下小丘部に唾石があるケースです。
違和感を感じ小児科を受診して、あおばを紹介されました。
導管内に唾石ができて、だ液の流れで開口部まで移動してきて、出口で詰まるようです。
すぐに手術をして摘出しました。もちろん部分麻酔です。時間は5分ほどで終わりました。
とっても小さな唾石でした。
治ってよかったですね。
大学二年生の男子です。ベロの下に何かあるということで来院。
オクルーザルで撮影し、不透過像を確認しました。
舌下小丘部に唾石と思われる不透過像があります。
摘出しました。
小豆の半分ぐらいの大きさでした。
治ってよかったですね。
こちらもオクルーザルです。
白い不透過像がありますね。
こちらも舌下小丘部に発生した唾石でした。
このケースは患者様は全く自覚症状がありませんでした。
定期検診のつもりでいらしたのですが、唾石が舌下小丘部にありました。
ご説明をし摘出手術を行いました。
こちらも小豆の半分ぐらいの大きさでした。
治ってよかったですね。
唾石が腺体本体にできてしまうこともあります。顎下腺、舌下腺、耳下腺の中にできてしまうということです。
この場合はちょっと厄介です。
まず全身麻酔下での処置が必要となることが多いので、口腔外科に紹介することになります。
口腔外科とは歯学部の外科を専門に扱う科です。
以前顎下腺体内唾石症を発症した同僚がいました。
食事をとろうとすると左の顎の下が痛いと訴えていました。
頻度が多くなりおかしいと思い、レントゲンを撮影したところ、顎下腺に唾石らしき不透過像が写っていました。
実はこの唾石症、食事をとろうとして、条件反射で唾液の産生が始まると痛みが出てくることがあります。
産生されただ液が唾石によって排出を阻害され滞留し圧が高まると痛みが出てくるのです。
同僚は大学病院に入院となり、左顎下腺から唾石の摘出手術を受け、無事治りました。
つづく