舌小帯
こんにちは!あおば歯科クリニックの院長昆敏明です。
ベロの下にヒダヒダがあるのですが、ご存知でしょうか?
普段全く意識せず生活していると思います。
このヒダヒダを舌小帯と言います。
この舌小帯が悪さをすることがあるのです。
舌小帯強直症、舌癒着症、短舌症などと言われているものです。
上唇をなめれない、ベロを真っすぐ伸ばせない(伸ばそうとするとベロの先がハート型なる特徴があります)、発音がうまくできないなどの症状が現れます。
小学校2年生の女の子です。
ベロが上にあげられません。
このようなケースでは舌小帯伸展手術を行います。
怖いところはグリーンにさせて頂きました。
Nちゃん、頑張ったね。
このようにしてベロを伸ばせるようにします。
通常歯科での手術の時期は幼稚園から小学生低学年ではないでしょうか。
乳児で哺乳に障害がある場合は新生児から手術をすることもあるそうですが、これは歯科の範疇を超えていると思いますので取り上げません。
40歳の男性のケースです。
主訴は虫歯の治療でした。
舌が上にあがりません。
よくよくお話を聞くと、幼稚園生のころにご両親と歯医者さん行き、ベロが前に出せない上にあがらないので相談したことがあるということでした。
なぜか手術しなかったと……………
怖いところはグリーンにしました。
今からでも直したいという希望がありましたので手術しました。
上まであげられるようになりました。
Nさん、よかったですね。
実は上にあげられるようになるまでに、一ヶ月ぐらいの期間が必要でした。
40年間ベロを上にあげる筋肉を全く使っていなかったのです。
ご自宅でベロを意識的に上げるリハビリを行っていただきました。
その結果、ほぼ一ヶ月で正常にベロを上にあげられるようになりました。
小学4年生の女の子です。
ベロがあげられません。
あげられるようになりました。
Tちゃん、よかったね。
Tちゃんからこんなうれしい手紙をいただきました。
Tちゃん、本当によかったね。
お口の中にはこのような小帯と呼ばれるものがあります。
今回取り上げた舌小帯のほかに上唇小帯、頬小帯(きょうしょうたい)などです。
上唇小帯は以前取り上げたことがありますね。上の前歯が開く原因になったりすることがありましたね。
頬小帯(きょうしょうたい)は入れ歯を装着するときの障害になったり、歯周病で問題になることがあります。
頬小帯のケースに関してはまた後日お話したいと思います。