がま腫(がましゅ) お口の粘膜の病気 その4
こんにちは!あおば歯科クリニックの院長昆敏明です。
がま腫 です。
大きさは大小様々です。
小さくて手術?という大きさもあります。
そんな時は経過観察していると自然治癒することもあります。
導管のつまりが自然に治り開通することもあるのです。
この高校一年生の女子のケースは開窓手術を適用しました。
ドーム状のがま腫の上部を慎重に切除し、口腔内に大きな導管の開口部を人工的に作るイメージで切除部を篝縫いします。
手術翌日です。切除部が癒着して閉鎖しないようにガーゼドレーンを入れてあります。
術後2週間後です。
再発もなく、インターハイに出場していました。
手術中、ご両親が心配そうに待機されていました。
実は二回切開をし、二回とも癒着し再発していました。
そこで舌下腺ごと摘出するといわれていたケースでした。
手術後のご両親の安堵したお顔を今も覚えています。
舌下腺、温存出来てよかったですね。
唾液腺の病気まだあります。
こちらも紹介患者様です。
上の写真、オクルーザルという歯科でもあまり撮影する機会がない特殊な方法でとっています。
下顎の真下に異変があるときに撮影する方法です。
イメージがつかみにくいと思いますので、少し説明をします。
赤でラインを入れてある部分が下あごです。下あごを手で触ってみてください。固いですよね。骨ですから固いです。
両手で触ってみるとわかりますが奥から手前にアーチ状になっているのがわかります。
そのアーチ状の内側は柔らかいですね。骨などの裏打ちがない部分、口腔底部です。
その口腔底部に何か写っているのがわかります。
黄色で囲んだ物体です。
つづく