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エプーリス お口の粘膜の病気 その7

こんにちは! あおば歯科クリニックの院長昆敏明です。

 

口腔粘膜疾患(こうくうねんまくしっかん)もう少し続けたいと思います。

 

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19歳の女性です。

歯ぐきにおできができているのがわかりますね。

エプーリスという良性の腫瘤です。

なぜか女性に多い疾患です。

女性のエプーリスの発生率は男性の2倍に上ります。

好発年齢は20歳から40歳ぐらいです。

 

治療法は外科的に切除することです。

切除の範囲はエプーリスの基底部から歯肉だけを切除する場合とエプーリスの基底部にある骨を含めて切除する場合があります。

テキストにはエプーリスだけでなく歯も抜くとありますが、それはエプーリスによって歯槽骨が侵されていて歯に高度な動揺がある場合と再発を繰り返すケースでの最後の手段だと思います。

ですからもしこのようなおできがお口の中にできたときは、様子を見るのではなく、できるだけ早く歯医者さんで見てもらってください。

といわれるのが怖くて来院できない患者様がいらっしゃいますが、進行するとエプーリスの周囲の歯を抜かないといけなくなります。

歯はできるだけ残したい気持ちは私たち歯科医師も患者様と同じです。

 

原因はいろいろあるようです。

適合のよくない詰め物やお口の慢性的な汚れ、女性ホルモンの乱れなどが言われています。

私のこれまでの経験ではお口の清掃状態が良くない患者様に発生する傾向が多いように思います。

お口を清潔にするのはこんな病気にも関係があるのですね。

 

 

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切除手術後です。

エプーリスの診断の元すぐに切除手術を行いました。

病理検査の結果もエプーリスでした。

Mちゃん、早く治ってよかったね。