乳頭腫(にゅうとうしゅ) お口の粘膜の病気 その8
こんにちは!あおば歯科クリニックの院長昆敏明です。
粘膜疾患(ねんまくしっかん)第8回目です。
今日はこんな病気です。
同じ患者様に二種類の腫瘍ができています。
大変珍しいですね。
内科の先生からのご紹介でした。
左側は白っぽいとげとげした腫瘤(しゅりゅう)、右側は丸いつやつやした腫瘤です。
右側はその1、その2でお話した粘液嚢胞(ねんえきのうほう)です。
左側は乳頭腫(にゅうとうしゅ)です。
良性の腫瘍で治療法は切除手術が一般的です。
色は白っぽく、写真のようにカリフラワーの表面のようにとげとげしています。
お口の中にできる原因は様々あるようです。
タバコ、お酒の刺激。
不良補綴物(形態のよくないかぶせもの)の刺激。
虫歯を放置してとがった部分が舌や頬っぺたにあたっている。
間違って頬っぺたや舌を噛んでしまう。
ウイルス説。
などなどいろいろあるようです。
いずれにしても切除手術が基本です。
放っておくと梅干しぐらいの大きさになることもありますから早期の施術が必要だと思います。
舌にできた乳頭腫(にゅうとうしゅ)です。
あおば歯科クリニックに定期的にいらしてくださっている患者様でした。
突然舌にできものができたと大変心配されていました。
ご説明し、すぐに切除手術を行いました。
手術後です。
念のため病理検査にも出しました。
結果はやはり乳頭腫(にゅうとうしゅ)でした。
T様、治ってよかったですね。
お口の中におできができたりすると、どの科に行こうか迷われる患者様が多いようです。
10年ぐらい前に、4歳の男の子の下口唇に粘液嚢胞(ねんえきのうほう)が出来ているのを見つけました。
お母様にお話をしたところ、すでに小児外科で全身麻酔で手術する予定になっているということでした。
お母様のお話では歯科でこのような手術をするとは想像できなかったそうです。
どこにかかろうか迷って、まず内科に受診し、その内科の先生の紹介で清瀬の方にある小児専門の外科で全身麻酔で手術する予定ということでした。
小児外科の先生が月に数回巡回してくるのに合わせて手術日程を組んでいました。
ところが男の子の幼稚園行事等でキャンセルを繰り返し、半年も放置したままになっていました。
あんなおできが半年も下唇にあるのですから、男の子のストレスも大きかったと思います。
見かねた私があおば歯科クリニックでの手術をご提案したところ、三者とも理解納得できましたので、すぐに手術して無事完治しました。
全身麻酔で手術しなくて大丈夫かお母様が心配されていましたが、基本的にじっとしていてくだされば問題はありません。(それがお子さんの場合難しいのですが (;^_^A )
あおば歯科クリニックでは笑気麻酔も備えておりますので、その点でも安心です。
この男の子は結局部分麻酔だけで済みました。
なぜか手術途中からぐっすり寝ておりました(笑)
Rくん、治ってよかったね!!
歯科には、口腔外科という科がありお口の中の様々な病気に対応しています。
お口の中におできなどができたときは、歯医者さんにご相談ください。