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ディスクレパンシー 左下の親知らずが痛い その2

2016/05/11

こんにちは!狭山市のあおば歯科クリニックの院長昆 敏明です。

実は親知らずを抜くのは大変なケースもありますというお話を前回させていただきました。

患者様からのご質問で、そもそも親知らずは

抜いたほうが良いのか

抜かなくて良いのか

 

という問い合わせを多くいただきました。

今日はそのことについてお話ししたいと思います。

 

今、私の目の前に人の標準形のお口の模型が置いてあります。

顎模型その2顎模型

この模型、親知らず ありません。なぜ?

患者様に説明するための専用の模型なのですが…………….

実はこれが現代の人の標準模型なのです。

え、親知らずは?

ありません。

正確には見えていません。

埋まっていることが多いのです。

 

人の歯は親知らずを入れて32本あります。

下の歯16本、上の歯16本、合計32本です。

ですが標準模型には28本しかありません。

これが現代人の標準なのです。

なぜ?

 

食生活の変化が原因と言われています。

人間の体は一万年以上前の旧石器時代と同じなのに、食べ物が大きく変化しました。

食卓やお店にはあごを使わず、ほとんど飲み込むだけで食べられる加工食品が溢れています。

使われなくなったあごはどんどん退化しているのです。

ところが歯の大きさは昔と変わりません。

その結果、歯と顎の不調和が生まれてきているのです。

これを専門用語でディスクレパンシーと言います。

 

あご3あご2

そのため、歯が規則正しく並ばないようになってきています。

奥の親知らずも生えていませんね。

一番最後の歯である親知らずが生えるスペースがないため、埋まってしまったり、横向きになったりするのです。

前歯も生えるスペースがなくなり八重歯になったり、乱杭歯(らんぐいば)になったりしています。

 

下の写真もひどい乱杭歯で矯正をしているお子さんです。

10052016_191208

 

ではなぜ親知らずは抜いたほうが良いのか次回からお話ししていこうと思います。

 

 

つづく