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抜歯時期 左下の親知らずが痛い その9

こんにちは!あおば歯科クリニックの院長昆敏明です。

 

今日は一番ご質問が多かった

いつ抜いたらよいのか 

という疑問にお答えします。

 

ズバリ!

高校生から大学生のころ、年齢でいうと16歳ぐらいから22歳ぐらい。

 

これがあおば歯科クリニックで皆さんにご説明している理想の抜歯時期です。

え~そんなに早いんですか!?

とよく言われます。

痛くないなら抜かなくていい、

まだ見えていないので抜かなくていい、

と言われたという言葉を時々患者様から耳にします。

もちろんそのようなケースもあるので一概には言えません。

実際にお口を見て、レントゲン写真を見て、患者様の年齢、社会的背景などを考慮して抜歯するしないを決定すべきだと考えます。

あくまでも私の考える理想時期です。

 

ではなぜそんな早い時期に抜歯した方がよいと考えているのか理由を挙げたいと思います。

これらはどこかの教科書に書いてあるわけではなく、私自身の過去の経験に基づいた個人的な見解です。

 

抜歯後の傷の治りが早い。

埋伏(埋まっている)している親知らずの摘出手術後は当然そこに大きな空洞が生じます。

高校生 早いと翌日には埋まります!

30歳以上 一ヶ月ぐらいは普通にかかります。

 

抜歯後の痛みが小さい。

抜歯後には大なり小なり術後の疼痛が出ます。

抜歯って痛いんですよね、

とよく言われますが正確には抜歯の時は痛くありません。

麻酔していますから。

問題は抜歯後です。

正直に言います。

かなり痛いです。

ところが高校生、痛み ほとんど出ません

本当です。

痛み止め

使いませんでした

と答える方が圧倒的に多いんです。

 

ところが30歳以上になると3時間ごとに痛み止めを使わないといけないようなケースも珍しくありません。

 

下歯槽神経などを障害した時の回復が非常に早い。

  ドライソケットになりにくい。

偶発症のところでお話しましたが、麻痺やしびれを生じさせることがあります。

このような場合高校生の回復には目を見張るものがあります。

またドライソケットといって抜いた後の骨がいつまでも露出してしまうことがあります。

このドライソケットになると激しい疼痛が出現します。

若い方の場合ドライソケットになることは経験上まずありません。

 

抜歯にかかる時間が短い

尊敬する口腔研クリニック飯塚哲夫先生は難しい親知らずでも20分で抜きなさいと言っています。

なかなかそうはいかず、一時間ぐらいかかることもあるのですが若い方は顎の骨がまだ柔らかいので、相対的に抜歯時間が短いです。

時間が短いということは外科的侵襲も少なくて済むということになるので上記の①、②につながるのだと思います。

 

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高校一年生の女の子です。

右下の親知らず、左下の親知らずともに抜歯手術して摘出しました。

お母さんが当院で水平埋伏の親知らずを手術していたのですが、術後落ち着くまでに3週間から4週間ほどの期間がかかりました。

私どもの説明を十分に聞いて手術されたお母さんは、娘さんはできるだけ早く手術してあげたいと希望されたのです。

それで高校生になったら手術してくださいとお願いされていました。

高校生になると早速レントゲン写真を撮影し、手術を行いました。

ほとんど腫れることもなく、鎮痛剤も一回しか使用しなかったとのことでした。

Yちゃん、早く抜いてよかったね。

 

 

つづく