埋伏過剰(まいふくかじょうし) 前歯が開いているのですが その4
こんにちは!あおば歯科クリニックの 院長昆敏明です。
埋伏している過剰歯が上の前歯を押しているために、前歯が開いていてしかも出っ歯になっていたケースでした。
このようなケースでは矯正装置を装着して歯並びを治そうとしても、原因事態を取り除かないと治りません。
ご両親に説明をし、埋伏過剰歯の摘出手術をすることとなりました。
摘出手術後です。
埋伏していた二本の過剰歯がなくなっているのがわかりますね。
よく見ると左右上の方に白いリング状のものが写っているのがわかります。
これはシーネという術後装着する特殊な固い包帯のようなものです。
術直後なので歯は開いたままです。
三か月後に撮った写真です。
開いていた上の前歯が閉じてきているのがわかりますね。
矯正装置は一切装着していません。
この後、矯正することもなく綺麗な歯並びのまま成人しました。
S君、よかったね。
来院当時幼稚園生だった男の子のケースです。
上の前歯が開いているのがわかります。
それと左側の前歯が捻転(回転)しています。
なぜこんなことになったのでしょうか?
実は開いているすき間のところに過剰歯が生えていたのです。
写真には撮っていないのですがそれはかわいそうな状態でした。
どうしたらよいのかというのが相談内容でした。
真ん中に生えているのが過剰歯です。
永久歯が生える前から過剰歯が生えてきていました。
赤のラインで囲んでいるのが過剰歯です。
なんと上の前歯の真ん中から過剰歯が生えてきてしまったのです。
そのため前歯が開き、スペースもなくなり左の永久歯が捻転(回転)してしまったのでしょう。
過剰歯を抜歯して、矯正治療をした後の状態です。
捻転している歯は自然に回転して元には戻りません。
お母様と相談をして、過剰歯を抜歯した後、矯正治療を行い歯並びを治しました。
先日定期検診にきました。
小学校5年生になり、保定装置(後戻りしないようにするための装置)を外し無事終了となりました。
M君、良かったですね。