初診の方限定WEB予約
狭山市の歯医者 あおば歯科│できるだけ歯を残す安心な歯科治療
0120-75-1314

虫歯のメカニズム、、、簡単に。

こんにちは。

狭山市 あおば歯科クリニックの副院長 昆 美由子です。

 

今日は「虫歯」のメカニズムについて簡単にお話します。

常に脱灰と再石灰化を繰り返している歯の表層下において、その均衡が崩れた時に起こるのが虫歯です。

脱灰とは、歯の表面のミネラルが溶けだすこと。

再石灰化とは、溶けたミネラルが再沈着すること。

良好な口腔環境の下でも、常に起きているこの脱灰と再石灰化のバランスが脱灰、つまり「溶ける」の方に傾くと再石灰化が追い付かなくなり、結果歯に穴の開いた「虫歯」の状態になるということなのです。

脱灰する時の口腔は酸性に傾いています。

大前提として歯は酸に弱く溶けやすいということを覚えておきましょう。

 

では、お口が酸性に傾く時ってどんな時なのでしょうか。

ここでう蝕原性菌(虫歯菌)が関わってきます。

歯垢中のう蝕原性菌は私達が糖質食品を摂取すると有機酸を産生します。

中性域にあった㏗は急速に低下し酸性の最低値に達します。

歯垢㏗が臨界㏗に以下なると歯質中のミネラルが溶け出して脱灰の状態になります。

、、、さらに砕いてお話しますと、私達が糖質食品(三度の食事とおやつ)を食べるとその糖は虫歯菌の餌になり、糖を食べた虫歯菌がうんちやおしっこをする、それが酸なんです。歯は酸に対して弱いので脱灰が起きる、というわけです。

もちろん溶けっぱなしではなく、脱灰抑制の働きも㏗が中性域に戻る仕組みもからだにはあるのですが、それが追い付かなくなった時に虫歯ができるということなのです。

食生活の見直しが必要なご家庭は多いのですが、少なくとも乳幼児期は与えられた物を口にするだけですので、この時期の虫歯の発生は親の責任といえます。

厳しい言い方になりましたが虫歯にしたくないと考えるならば、そういう意識を持っていただきたいのです。