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含歯性嚢胞(がんしせいのうほう)  お口の良性腫瘍 その1

2016/08/17

こんにちは! あおば歯科クリニックの院長昆敏明です。

 

昨日あおばのスタッフブログで仙台紀行が載りましたね(笑)

懐かしい写真が出ていました。

東北大学で過ごした6年間は勉強とアルバイトで充実した6年間でしたが、時間を見つけて松島などに観光に行ったりもしました。

震災の復興も進んでいるようで安心しました。

 

含歯性嚢胞(がんしせいのうほう)のお話をしたいと思います。

以前親知らずのお話の際に、この含歯性嚢胞(がんしせいのうほう)のケースを提示しました。

 

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埋伏しいる親知らずの歯冠を取り囲むように嚢胞(のうほう)が出来ているのがわかります。

これが含歯性嚢胞(がんしせいのうほう)です。

普通、自覚症状は全くありません。

検診でいらしても、症状がない場合は肉眼でお口の中を精査して発見されることはほとんどないと思います。

レントゲン写真を撮影して偶然発見されることが多いと思います。

この含歯性嚢胞(がんしせいのうほう)、無痛性に顎の骨を溶かしながら徐々に大きくなっていきます。

さらに大きくなっていくと外から指で触診した際に、外側の骨がその部分だけ膨隆(ぼうりゅう)しているのがわかるようになります。

さらに大きくなると、羊皮紙様感(ようひしようかん)を感じるようになります。

羊皮紙様感(ようひしようかん)とは骨の一番外側にある皮質骨(ひしつこつ)まで吸収されると水が溜まった風船を押しているようにペコペコした感覚になることをいいます。

また隣の歯の根っこを侵食して溶かしてしまったり、それが感染を起こすと腫れてきたりします。

含歯性嚢胞(がんしせいのうほう)自体も、感染を起こすことがあり、その場合には腫れてくることがあります。

いずれにしても良性腫瘍なのですから、手術をして摘出しなければいけません。

 

 

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含歯性嚢胞(がんしせいのうほう)を摘出手術した後の写真です。

 

大学病院では口腔外科(こうくうげか)という専門科で手術をします。

全身麻酔で行うことも多いですね。その場合は入院ということになります。

二泊三日ぐらいの入院となるようです。

 

つづく